INTRODUCTION
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教員紹介

TEACHER INTRODUCTION
様々な専門分野の教員が在籍しております

佐藤 秀人

教授
研究分野
建築基礎構造

NIHON UNIVERSITY JUNIOR COLLEGE
専門

建築基礎構造,地盤工学,沿岸・海洋汚染(海洋プラスチック汚染)

主な授業担当科目

地盤工学,建築材料力学Ⅰ,建築材料力学Ⅱ,建築力学Ⅰ,情報リテラシ,建築実験Ⅱ

出身地

山形県新庄市

ご自身の研究分野・研究テーマについて教えてください。

建築・土木分野において,地盤は上部構造を支える構造材料としてとらえることができます。しかし,地盤は粒状体であり,非線形性が強いことから,鉄やコンクリートなどの他の構造材料とは異なった性質を持ちます。さらに,同じ組成の地盤であっても土粒子の詰まり具合(粗密)や水(間隙水)の大小によって剛性や強度が大きく異なるというやっかいな性質も持ちます。このような地盤と建築物とをつなぐ部分が基礎構造ですが,まだまだ未解明な部分も多く,研究のやりがいがある分野です。主な研究テーマとしては,杭基礎の鉛直/水平抵抗,地盤アンカーの引き抜き抵抗,宅地を支える擁壁,軟弱地盤の地盤改良などがあります。
最近では,海洋を漂うマイクロプラスチック問題がクローズアップされていますが,これらの海洋ごみは長期間の漂流中,あるいは沿岸に打ち上げられると,温度や紫外線によって化学的に分解されてしまいます。このようなプラスチック由来の化学物質の中には,人体やさまざまな生命体に悪影響をおよぼす可能性のあるものもあるため,沿岸域や海洋中の汚染状況を調査・分析することも研究テーマのひとつとしています。

建築の道・現在の専門分野に進んだ理由,現職に就かれるまでの経歴を教えてください。

私は日本大学 理工学部 海洋建築工学科で学部から大学院(修士・博士課程)まで学びました。私の学生時代は,マイクロソフトが新しいOSを開発したのをきっかけに,コンピュータが大衆化し,比較的手軽にPCを購入できるようになった頃でした。卒研実験用の計測プログラグラムミングをしたり,解析プログラムを作ってみたりというのがとでも面白かった,というのがきっかけです。私の専門である地盤-基礎構造系を含む構造系分野の研究では実験がつきものですが,たいてい始めは実験と解析が合いません。しかし,その原因を考えて,実験や解析に工夫を凝らすと合うようになってきます。それを「楽しい」と感じたのが,現職に就いた大きなきっかけだったと思います。

ご趣味について教えてください。

高校時代からオートバイに乗り始め,オートバイ歴は40年を超えました。現在は,BMWの1200CCに載っていますが,これに載ってツーリングや釣り,キャンプに行くのが一番の楽しみです。また,最近では運動不足解消でゴルフを始めました(まだへたくそですが...)。

建築を志望している学生や在学生へのメッセージをお願いします。

現在では,技術発展が進み50年前には考えられないような材料や工法が開発されています。そして,建築に要求される性能も,「強くて丈夫」なだけではなく,「より快適に」,「より安く」,「環境負荷を小さく」と,さまざまなことがより高度なレベルで求められるようになってきました。しかし,その一方で未解明な分野もまだまだたくさん残されています。みなさんには,100年先をみすえた,未来の新しい建築をめざして欲しいと思います。ぜひ,「面白がって」勉強や研究のできる分野を見出して下さい。

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